哀しき三重県民のぼやき

「東日本」と呼ばないで・・・

07運動はどこへ行った?

伊賀市長選が行われた。当選された方は市民の期待に応えるよう頑張ってほしいと思う。さて、伊賀市は昔「上野市」と言っていたことはご存じの方も多いと思う。周辺との合併により「伊賀市」となったのだが、はるか昔「上野市」の頃、「市外局番」を07・・で始まる番号に変えてほしいという要望(運動?)があったことを覚えている方は少ないかも知れない。「上野市」の市外局番は0595であり05で始まるのだが、上野市民にとってはこれが歯がゆくて仕方がなかったのだろう。伊賀も関西であるから市外局番も関西の07・・に変えてほしいという願いは痛いほどわかる。それなりの盛り上がりがあったと記憶している。だがしかし、今の若い方々はそういった過去があることをご存じないのではないだろうか?もっと言えば「どうでもいいこと」と思ってはいまいか?たかが電話番号ではあるが、市外局番も立派なアイデンティティだ。こういった細かい部分に問題意識を持つ思考を怠るといつの間にか「実効支配」をたやすく受け入れてしまうようになる。現実に完全にスポイルされてしまうのだ。伊賀市長選」の争点にこういった「地域のアイデンティティ」を守る公約や地域の未来に思いをはせる論戦はあったのであろうか?新聞を読む限りそういったものは感じられなかった。基礎自治体の選挙であるから、市民生活に直結する「暮らし」に関するテーマが最重要なことは間違いないし、喫緊の課題があれば、それをテーマとするのは当然であるが・・・。名張を含む伊賀地区の方々は、二言目には「伊賀は関西」という。そんなことは当たり前だ。皆そう思っている。それをわざわざ強調しなければならないところに大きな哀しみを感じるのである。私が何より許せないのは「伊賀は関西」を逆手にとって伊賀地区さえ関西に入れれば三重県の他地域は中部(東海)地方となってすんなり決着するといった論調があることである。とんでもないことだ。三重県全体の問題を「伊賀地区」の問題に矮小化することは決して許されない。さて余談だが、三重県最南端の紀宝町(旧鵜殿村含む)の市外局番は07で始まる。和歌山県新宮市の影響であろう。この地域は「関西電力」であるし、伊賀市民が切望する07・・を労せずして手に入れている。一方、奈良県御杖村の一部」は確か05ではじまる津市と同じ市外局番であったと思う。これはほんの一部地域だったと記憶しているが、この方々はどんな気持ちであったのだろうか?一方で「郵便番号」に目を転じると、三重県は「5××‥‥」といった感じで5で始まる。何とこれは愛知県や静岡県と同じ4で始まるものではなく大阪府の5で始まるものと同じである。滋賀県はもちろん岐阜県もそうであるから、どうやら岐阜県から5始まりのようだ。ちなみに京都府奈良県和歌山県兵庫県は6で始まるようだ。なかなか面白いとは思う・・・